キャリア設計に役立つ考え方とは

看護師としての将来を考えた場合、自分がどのような看護師になりたいのか具体的にキャリア設計をすることが大事だ。ただ漠然と将来を考え、具体的な道も決めずに転職活動を開始したところで、看護師としてのキャリアアップは目指せないだろう。
医療専門職として幅広い可能性を秘めている看護師だからこそ、「自分のなりたい看護師像」を具体的にデザインし、それに向かってやるべきことを洗い出して主体的に取り組むと、より良い看護師を目指すことができる。

キャリア設計をする際に役立つのが、自分の考えを「Will(やりたいこと)」「Can(できること)」「Must(すべきこと)」に区分して整理する方法だ。
例えば、「Will(やりたいこと)」として「特定分野の認定看護師の資格を取ること」があるとする。そして、「Can(できること)」として「大学病院での約3年間の臨床経験を活かして特定分野に関し高いレベルの看護を提供できる」を挙げる。この「Will」と「Can」の重なり合う部分こそが、自分が目指すべきキャリアの方向性になる。

キャリアの方向性が分かったら、次は「Must(すべきこと)」を洗い出す。例えば、「特定分野の認定看護師になるためには、認定看護教育課程を受講した後、試験に合格しなければならない」といったことが考えられる。
さらに、「試験に合格するためには、○○というテキストを読み込む」など、目標に向かって逆算しながら「Must(すべきこと)」を細かく洗い出していくと良いだろう。「Must」の事項をいつまでに実行すべきかも決めておくと、やるべきことに対して主体的に取り組みやすくなる。

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